右の耳から左の耳

『右の耳から左の耳』(みぎのみみからひだりのみみ)とは、聞いたことを片端から忘れてしまうことを意味することわざである。それだけ人の話を真剣に聞いていない様を表す言葉として使用される。右の耳で聞いたことを左の耳から出してしまうということで、頭には何も残っていない。類似したことわざに『馬耳東風』や『馬の耳に風』がある。これも、人の意見に少しも耳を傾けず、聞き流すという意味のことわざであり、馬は耳に風があたっても気にしないことからきている。このように、どんなに一生懸命に話をしても人の話を聞かない人には聞こえないのである。なぜか馬が例えに使われるケースが多いが、これは昔、馬というのは人間の身近な存在であったことと、動物にとって耳は敏感な場所であるのにも関わらず、馬は意外と気にしないというところから例えによく使われたのだろう。しかし、だからこそ人間や物を運ぶのに適した動物であり、人間の生活に欠かせない存在となったのであろう。