夢に牡丹餅

『夢に牡丹餅』(ゆめにぼたもち)とは、都合が良いことばかり続き夢ではないかと思うくらい幸運であるという意味を持つことわざである。牡丹餅は昔の御馳走であり、なかなか食べられないものであった。そのため、幸運に出くわすということは牡丹餅を食べるくらい嬉しいことで、滅多にないという意味でもある。せいぜい夢で食べるくらいはあっても現実ではないことが多いことからこのように例えられたのである。思い通りにことが運ぶというのはなかなかないものであり、信じられないのが現実だろう。夢ではないかと思うほどの幸せに巡り合えることは滅多にない。そんな幸せは夢の中くらいのもので、現実にあると戸惑ってしまうのが人間なのかもしれない。あまりに思い描いていたとおりの幸福が訪れたら、裏に何かあるのではないだろうかと疑いすら抱いてしまうだろう。類似したことわざに『夢に餅食う』があるが、どちらも昔の御馳走が例えに使用されている。