名を取るより実を取れ

『名を取るより実を取れ』(なをとるよりみをとれ)とは、表面上の実益を伴わない名声を得るよりも、実質的な利益を得る方が良いという意味をもつことわざである。『花より団子』『花の下より鼻の下』『一中節より鰹節』『色気より食い気』などが同じ意味合いを持つことわざである。花を見ているよりも、おいしい団子を食べていた方が良いという『花より団子』、花の下で花の美しさに満足するよりも鼻の下にある口を満たすことの方が幸せであるという意味合いをもつ『花の下より鼻の下』など、置かれている状況は多少違うがどれも同じ意味合いである。表面的に美しいものを手に入れても、日々の生活の役には立たないものである。空腹のまま美しい花の下で、ただただ花を見つめていても空腹は満たされない。そんな状況では美しいものもそう見えなくなってしまう可能性も高い。それよりも、内面的な満足感を得た方が気持ちにもゆとりが出来て、ゆっくり花を観察することもできる。そんな意味も含むことわざなのである。