眉に唾を塗る

『眉に唾を塗る』(まゆにつばをぬる)は、人に欺かれないように用心しなさいという意味を持つことわざである。狸や狐に化かされないようにするには眉に唾を塗ると良いといういわれからきている。俗信であるが、狸や狐は人を化かす時、人の眉の毛の数を数えて化けると言われていたため、数えられないために唾をつけると良いとされていた。その由来から、怪しく疑わしいことや信用できないことを『眉唾物』(まゆつばもの)と言うようになった。使用例として「本当?それはなんだか『眉唾物』だなぁ」。同じように眉を使った慣用句も多く、『眉間が延びる』(まゆあいがのびる)は間抜けな様子を表し、人を馬鹿にする時に使う。『眉を曇らす』(まゆをくもらす)は、不安な様子や不機嫌な様子を表す言葉。眉は顔にあり、眉を寄せれば怒りを表し、下げれば悲しさ、上げれば驚きを表すなど、表情をつかさどる物であるために、人間の感情を表すことわざや慣用句として多く用いられている。