袖振り合うも多生の縁
『袖振り合うも多生の縁』(そでふりあうもたしょうのえん)は、知らない人と着ている服の袖などが触れる程度のちょっとした出来事でも、因縁のようなもので繋がっているのであるという意味合いを持つことわざである。利用例は「こうなったのもきっと『袖振り合うも多生の縁』だから、最後まで付き合うよ」。『多生の縁』とは、前世から運命的な繋がりがあるという因縁のことを言う。人との出会いや物事とのめぐり合わせは、全て偶然に会っているわけではなく、前世からの流れがあるからこそ今があり、その運命を辿っているのだという考えのもとに作られたことわざではないだろうか。それに比べて、まるっきり逆の意味を持つことわざに『兄弟は他人の始まり』(きょうだいはたにんのはじまり)がある。これは、血の繋がりがあっても、自分に家族が出来ると愛情がそちらへ移り、兄弟への想いは2の次になってしまい他人と同じような関係になってしまうことを諭したことわざである。