爪に火を灯す

『爪に火を灯す』(つめにひをともす)は、非常にケチな様子を表すことわざで、ろうそくなどを使わずに何もしなくても伸びてくる爪に火をつけて灯りの代わりにするというところから由来している。倹約することと似ているが、行き過ぎている様子を表す。使用例は「若い頃は『爪に火を灯す』ような生活を送っていたよ」。苦労しながら倹約している様だが、似た言葉に「舌をだすのも嫌」というのがあり、よほどのケチを示している。では、実際に爪に火をつけると灯りの変わりになるのか?というと、それは肯定できないだろう。とても油の代わりになるとは言えない。爪だけに火をつけても焦げる程度だろう。同じ「爪」を使ったことわざに『爪の垢を煎じて飲む』(つめのあかをせんじてのむ)があるが、意味合いは全く違うものである。優れた人や憧れている人の爪の垢をもらって飲むことで、その人に近づきたいという意味なので、似ても似つかないことわざである。