鬼の目にも涙

『鬼の目にも涙』(おにのめにもなみだ)は、普段、鬼のように怖い存在の人も時には情けに涙することを表すことわざである。利用例は「課長が映画を観て泣くなんて、まさに『鬼の目にも涙』だね!」。普段、「鬼」と呼ばれている人は意外にも情け深い人が多い。昔話に出てくる「鬼」も、人間から怖がられていることを寂しく思い、その反動で悪さをしてしまっていたりする。また、悪さをしたわけではないのに、「鬼」というだけで悪い事は全部「鬼」のせいにされている、かわいそうな「鬼」もいる。このように人間の間でも、見た目が怖そうだったり、仕事に厳しい上司などは毛嫌いされ、話もしてもらえない。それゆえに、本当の性格を知られるきっかけがないため、思わぬ所で出た涙に対してこのことわざが使われるのだろう。また、『鰐の目にも涙』(わにのめにもなみだ)と言われることもある。その涙を見ることで、その人の印象はすっかり変わることだろう。