飼い犬に手を噛まれる

『飼い犬に手を噛まれる』(かいいぬにてをかまれる)は、かわいがっていた飼い犬に手を噛まれたことから由来していることわざで、世話をしてやっている者を「飼い犬」に例えて使う。面倒を見てやっているのに、裏切られたり、名誉を傷つけられた時のことを表している。利用例として「さんざん世話をしてやったのに、黙って会社を辞めるなんて。まったく『飼い犬に手を噛まれた』気分だよ」。類似した物に『顔に泥を塗る』(かおにどろをぬる)ということわざがある。これは、恥をかかせたり、名誉を傷つける時に使うが、『顔に泥を塗られる』で、他人からされる意味になる。いずれにせよ、思いもよらぬ状況で恥をかかされる意味合いを持つことわざであり、良い意味は持っていない。飼い犬というのは比較的、飼い主に服従するイメージがあるため、噛まれた時のショックは猫に引っ掻かれた時より大きいだろう。まさに、その時の想いが現れたことわざとも言えるのである。